牛久市長

根本 洋治

 「一般社団法人牛久市医師会」が設立の運びとなりましたことを、心からお慶び申し上げます。

会員の皆様方におかれましては、牛久市の市政発展、特に市民の医療・保健・福祉の充実にご尽力いただいておりますことに、厚くお礼申し上げます。

また、前身の竜ケ崎市・牛久市医師会牛久支部におかれましても、創立以来、医学医術の普及発展ならびに地域医療の充実に邁進されるとともに、市民の安心・安全な生活の根幹を支えてこられ、日々地域に密着した医療に携わっておられる会員の皆様には、想像を超えるご苦労があるものと存じます。

これまでの積極的かつ地道なご活躍に対し、深甚なる敬意を表する次第であります。

さて、本年9月に総務省が公表した国内の65歳以上の高齢者人口は、28.4%と過去最高を記録し、2019年度の国家予算においても、社会保障費が34兆円を超え過去最高となるなど、少子超高齢社会が確実に進んでいることを示しております。
少子超高齢社会を迎え、地域医療は大きな転換期にあるといえるのではないでしょうか。
そもそも地域医療は、それぞれの地域が必要とする医療を適切に提供するために、地域の特性を活かしつくりあげていくものです。そして、その中心的な役割を担うのが地域の医療に精通した医師会です。

今回、竜ケ崎市・牛久市医師会から牛久支部を分離独立し「牛久市医師会」が新設されたことにより、より地域に密着した医療の提供がなされ、市民が必要とする保健・医療サービスを適時・適切に受けられることが可能になると期待しております。

また、当市においても高齢化率が28%を上回り、厳しい財政状況の中で増大する医療・介護需要に応えていくためには、健康寿命の延伸に繋がる施策を推進するとともに、市の特性にあった地域医療の充実とそのための環境を整備していくことが、行政の大きな使命であると考えます。

これまでも当市と貴会とは、前身の竜ケ崎市・牛久市医師会牛久支部の設立以来、おたふくかぜ予防接種費用の全額公費負担の取組みや産後の保健指導、休日当番医の対応などの連携事業を実施しておりますが、「牛久市医師会」の新設を契機にさらなる連携強化を図り、市民ニーズを捉えた様々な事業を展開してまいりたいと考えております。

貴会におかれましては、「医療の担い手として牛久市民に貢献する」の理念のもと、市民に寄り添った活動を推進していただき、地域住民へのよりよい医療の提供と、医療・保健・福祉のさらなる充実に向けて、引き続きご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、牛久市医師会会員の皆様の強い結束により、今後とも地域医療の充実と公衆衛生の向上に一層寄与されることをご期待いたしますとともに、牛久市医師会のご繁栄と皆様のご健勝を祈念申し上げまして、私からのお祝いの挨拶といたします。