犬童こどもクリニック

院長 犬童 道治

 この度、牛久市医師会が独立するにあたり、あいさつ原稿ということで書かせていただきます。

 当院は、小児科専門クリニックとして、2005年10月に開業し、2019年10月から15年目に入ります。
 くしくも、10月は、竜ケ崎市・牛久市医師会から、牛久市医師会が独立する時と重なります。
 あっという間の14年間でしたが、この間に小児医療は大きく変化いたしました。

 その大きな変化に貢献したのは、ワクチンです。ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンが日本でも承認され、定期接種として、9割程度の乳児が接種に参加してくれました。
 そのおかげで、細菌性髄膜炎の激減と、乳児の敗血症や細菌性肺炎等も激減しました。
 これらワクチンが接種される前の小児外来医療においては、乳児が高熱を出した時には、常に上記2疾患は高熱の鑑別疾患に入れる必要がありました。
 しかし、上記ワクチンが接種されるようになり、上記2疾患が激減したため、外来での鑑別疾患としては、third choiceぐらいに位置するようになりました。

 以上のように、小児医療の中でのワクチンは、とても重要な医療行為となりました。

 そんな中、日本人の小児が、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)に罹患した際、1000人あたり1人が難聴になってしまうというデータが、小児科女医さんによって示されました。
 流行性耳下腺炎で難聴になる割合は、人種差があったのですが、日本人では1000人に1人という高い割合であることがわかったのです。
 それなのに、厚生労働省は、ムンプスワクチン(おたふくかぜワクチン)の定期接種化(無料化)を考えていないのです。

 そこで、牛久市医師会として、ムンプスワクチンの無料化をお願いしたところ、牛久市長の英断と牛久市の保健行政担当の方々の協力と、低料金でムンプスワクチンを接種してくださることに承諾してくださった医師会の先生方、全ての皆さんの協力により、牛久市のムンプスワクチン2回接種の無料化を実現することができました。
 
 牛久市予防接種委員長として、また、小児科医として本当にありがとうございますと感謝申し上げます。

 牛久市医師会が独立することになり、行政との協力もしやすくなり、牛久市在住の方々に今後も的確なる医療を提供し続けていけたらと考えております。